SDGsへの
持続可能な社会の実現を目指して
世界中で取り組みが進むSDGs。
トヨタレンタリース岡山でも、
自分たちならではのSDGsの活動を
推進していこうと、
2021年9月に
プロジェクトを立ち上げました。
メンバーは柔軟な思考の若手4人。
とはいえ、まだまだ手探り状態です。
「SDGs」って何?
自分たちにできることって何だろう?
そんな素朴なギモンから身近な課題、
解決のヒント、そして今できることまで、
少しずつ考えを巡らせることから
始めてみました。
参加メンバー
管理課
経理係
藤原
2017年入社
リース推進課
メンテナンス係
坂本
2020年入社
レンタル課
新幹線新倉敷駅前店
岡
2019年入社
レンタル課
予約センター
三浦
2018年入社
最初にSDGsという言葉を聞いた時、どんな印象でしたか?
三浦
環境に関する何かなのかな、という感じでした。SDGsとアルファベット4文字で言われてもわけがわからなくて(笑)。例えば「貧困」についても何から取り組んだらいいのかわからないし、国がやることじゃないの?というイメージでした。
岡
私もぼんやりとしたイメージしかなく、最初は「地球環境に関することなのかな」と思っていたくらいです。最近テレビでも取り上げられていますし、調べていくうちに地球が持続していくためにこんなことをしていけばいいのか、ということが少しずつわかってきました。
坂本
実は初めて知ったのは5年ほど前です。環境大学に通っていたので、授業を通じて自然や環境保護に関する知識はありました。でも、SDGsについては話の規模が大きすぎて他人事のように思っていました。持続可能な社会づくりといっても、何から取り組んでいけばよいかわかりませんでした。
藤原
数年前から耳にしたりテレビで見たりしていましたが、自分には関係ないことと思っていました。ずいぶん前から環境問題は話題になっていましたが、いざ自分で何か取り組みをしてきたかといえば、何もしてこなかったというのが正直なところです。
プロジェクトメンバーとしてSDGsのことを知った今、
印象は変わりましたか? また、その意義についてどう思いますか?
三浦
SDGsに向けた取り組みを行うことで、会社としても持続可能な社会に寄与できるし、発展にもつながる。世界の目標を民間にまで落とし込んで活動していくというのはすごいこと。また、SDGsを口実に自分たちの環境がよくなれば、それが伝播して周囲がさらによくなるでしょうし。そんな連鎖が生まれるといいなと思っています。
岡
SDGsを進めることは、周りはもちろん自分にとってもメリットだらけですし、知れば知るほど自分でもできることが身近にたくさんあることにも気づきました。それらがSDGsのどの項目に振り分けられるのかをしっかり見極めて、行動に移していけたらいいなと思っています。
坂本
会社にとっては、社会貢献をしているという点で対外的なアピールになるし、地域の役に立つことができるのも意味があることです。それを地球レベルで続けていけるんですからすばらしいですよね。
藤原
現在、国としてはもちろん、企業レベルでも真剣に取り組んでいるところが増えています。地球の資源を使っている限り、一人一人が認識しながら生活したり、企業活動をしたりする必要性があることを強く感じますし、今回はそういったことを考えるいい機会だと思っています。
トヨタレンタリース岡山が実践できるSDGsについて、、
いろいろな面から考えてみましょう。
まず、業務を通じてできること、または実践していることはありますか?
藤原
当社はレンタカーやカーリースの会社としてビジネスやレジャー目的のお客様に車を貸し出しています。お客様にとってはムダな経費を削減することにつながりますし、燃料の削減という点から環境問題にも貢献しています。既存の業務そのものが既にSDGsの取り組みに該当すると考えられます。
坂本
車に関わるサービスを通じてSDGsへの貢献を考える場合、営業担当の立場からはお客様にさまざまな提案ができます。例えば、ハイブリッド車を勧めることで環境保護へのお手伝いができますし、事故を減らすためのドライブレコーダーなどの安全機能がついた車を提案することで安全な暮らしのサポートができます。
岡
私が携わっているレンタカー業務では、お客様にハイブリッドのエコカーをお勧めしたり、定期的に行う事故低減キャンペーンの際、安全に対する働きかけを行ったりしています。
三浦
私は予約センターの担当ですが、お客様から帰着店舗の変更を受けた場合、その後の予約対応のために現状では車を回送しなければなりません。その予約を別の車に載せ換えることで回送車輌を減らせば、排気ガスだけでなく事故も減らすことができ、環境にも安全にも配慮することが可能になります。
各店舗を取り巻く地域に対してできることはありますか?
藤原
もう既に実践している取り組みですが、小さい子どもが登下校の際に交通事故に遭わないよう、何人かで横断歩道での見守りを行っています。これは住みやすい街づくりという点で地域に対する貢献の一つと言えます。
坂本
当社は毎朝、会社の周辺を掃除していますが、レンタカーの各店舗も含め、その規模をもっと広げて地域全体の美化に取り組んでみるのもいいかと思います。時間や人員を考慮し、できる範囲で行うことは可能ではないでしょうか。
岡
クリーン大作戦やリサイクルは取り組みやすいことですよね。また、他社の例で見かけましたが、ペットボトルのキャップを集め、回収業者を通じて買取金額の一部を世界の子どものワクチン支援に利用する活動があります。そういったことは手軽にできると思います。
三浦
改善すべきことはいくつかありますね。車が出発する際にエンジンをかけっぱなしにしたり、ドアの開閉音を響かせたり。これを必要最小限にしないとレンタカー店舗の近隣住民に迷惑をかけることになります。また、駅周辺の店舗だと車が出入りする中を通行人が歩くのは危険です。車が車道に出る際はスタッフが確認したり、歩行者を優先させたりなどの配慮を心がけていますが、忙しくてできない場合もあります。しっかり意識づけをしなければと思います。
自分の業務や身の回りで気になることはありますか?
藤原
私は管理部で経理の業務にあたっていますが、とにかく使う紙の量が多いんです。世間ではコスト削減や業務効率の向上などの面からペーパーレスに注目が集まっています。SDGsのゴールに当てはまることですし、少しずつでも電子化を進め、ペーパーレスを推進していきたいです。
坂本
営業の業務に車での移動は欠かせません。その中でムダな動きを省くことは重要で、例えば、一つの目的地に対してその方面の仕事をまとめてスケジューリングすれば、全体の走行距離を短くし、排気ガスも時間のムダもなくすことができます。営業としてはそういった貢献が考えられます。
岡
私の部署でも資源のムダを減らす必要性を感じます。紙の使用量は多いですし、エアコンや電気の消し忘れがあるので気をつけなければと思っています。電気については最後に帰る人が確認することになっているのですが、今後は節電のためのチェックリストを作るなどしてルール化し、徹底したいです。節電はすぐできることですから。
三浦
ペーパーレスは私の部署でも課題の一つです。事故報告書は紙に書いて店舗にFAXし、事故担当者の手元に渡るのですが、これにかなりの紙を使います。まずはそこから電子化を進めたいと思います。また、そもそも事故が起きないよう、事故低減キャンペーンの際は予約センターからもお客様に対して遅れても時間に余裕を持ってとか、気をつけてお帰りくださいとか、声かけをしています。
自分の業務や身の回りで気になることはありますか?
藤原
リース車輌の請求書は毎月作りますが、特殊なフォーマットでなければダメというお客様がいます。まずは本当にそれでなければならないのか、当社のシステムから出力したものが採用できるかを確認しなければ。いずれは電子化に移行していきたいですし、そのために少しずつ準備を進めているところです。
坂本
リース営業でもFAXの利用は多く、お客様・当社共に紙の消費はかなりの量に上ります。ただ、いくらこちらが電子化を求めてもお客様サイドで導入していなければ対応は難しいんですよね。でも、社内はまだまだ減らす余地はあります。デジタルが苦手な人もいますし慣れ不慣れはありますが、どこかで思い切って変えていかないと。SDGsがいいきっかけになればいいですね。
岡
裏紙をムダなく活用するのは必須でしょうし、紙媒体で行う依頼書の届出を少しでも電子化していくことは必要だと思います。
三浦
予約センターの事故報告書は、既に一部で電子化の取り組みを始めています。社内の電子化については、ミーティングでしっかり話し合い、みんなの状況も踏まえた上で変えるべきところ、変えなくてもいいところを見極めていきたいです。
SDGs推進に向けて会社をリードする立場から、
他の人たちにどう働きかけていきたいですか?
藤原
自分たちの業務内容はSDGsが目指すゴールのどこに当てはまるのかを整理すること。そして、自分たちの仕事のどの部分が社会貢献につながるかを伝えへ、社員のやりがいにつないでいきたいです。
坂本
会社にとってのSDGsの目的なり目標が、まだ定まりきっていない気がします。そこをしっかり定め、みんなに示してあげることが重要だと思います。
岡
まずは業務内容を見つめ直し、何がSDGsにつながるかを把握して他のスタッフにも伝え、みんなのモチベーションアップを図りたいです。ゆくゆくは具体的な目標数値も決め、SDGs達成に導いていけたらいいですね。
三浦
自分たちが業務を通じて具体的に何をしているのか、浸透させていく必要があると思います。例えば、終業時にその日行ったことを振り返り、「この業務はSDGsのこれに当てはまる」ということを書き出すなど、日々考えてもらう機会を作れば意識づけできるのではないでしょうか。
座談会を終えて
まずはイメージしやすい日々の業務を見つめ直すことで課題を探っていった4人。どうやらSDGsに通じるいくつかのヒントが得られたようです。
SDGsとは、決して自分たちの普段の業務からかけ離れているわけではありません。日々、社会や地域の人々、ユーザー、社員相互のために考えつつ行動しているすべてがSDGsにつながっていると考えます。身の回りの課題について考え、行動することが、結果的に世界の幸せにつながっていく。SDGsとはそんな一つ一つの積み重ねではないでしょうか。
十人十色であるように、やり方も考え方もいろいろあっていいでしょう。自由な発想でみんなが楽しみながら進めることができる、そんな姿が理想です。そのためにもみんなの意識の輪を広げ、さらに大きな目標を目指すことができる力を身につけ、推し進めていきたいものです。